復氏届とは?死別後の姓を旧姓に戻す手続きの方法は?

死別後の姓

死別後の姓を、旧姓(婚姻前の姓)に戻したいときの手続きとして「復氏届」というものがあります。通常、姓の変更は離婚の場合も死別の場合も、3か月以内に役所で手続きをしなければなりませんが、死別の場合は期限なしで生存配偶者の意思により、婚姻前の姓に戻ることができます。

その際に気を付けたいこと、復氏届についてまとめます。

 

【夫と死別】復氏届とは?

復氏届 死別 手続き

復氏届(ふくしとどけ)とは、夫と死別後、婚姻前の姓に戻りたい場合に役所でできる手続きの種類です。

 

復氏とは?

一度氏を改めた者が再び以前の氏に復すること。配偶者と死別した者は,その意思により,婚姻前の氏に復することができる (751条1項)
出典:コトバンク

 

 

復氏届 死別 手続き 復氏届の届出人・・・生存配偶者のみ

復氏届 死別 手続き 必要書類・・・届出人の印鑑、戸籍謄本1通(提出する役場が本籍地の場合は、不要)

(地域によって決まりが違う場合があるのでお住まいの役所へ聞いてみることをお勧めします)

 

 

復氏届の手続き後、夫の姓に戻ることはできる?

復氏届の手続きの際に気を付けたいことは、復氏届で姓を婚姻前の姓に戻してしまうと、万が一、亡くなった夫の姓に戻したいという場合にもう戻せないということです。

 

復氏届には、届出期間がないので、死別後いつでも手続きは可能ですが、一度復氏してしまうと、夫の氏に戻せなくなりますので慎重にご検討ください(戻すには、家庭裁判所の許可が必要になります)。
出典:東京都北区ホームページ

 

上記には「戻すには家庭裁判所の許可が必要となります」とありますが、通常一度家庭裁判所などで姓の変更をすると、2回目以降の変更は難しくなるといわれています。

 


死別後の姓の考え方

死別の場合は離婚などの場合と違って死別後の姓について考えるところはたくさんあると思います。

復氏届 死別 手続き 死別した夫の家族との関係
復氏届 死別 手続き 子供の姓はどうするか
復氏届 死別 手続き 再婚の予定はあるか
復氏届 死別 手続き 職場での姓の重要性

このあたりの考え方、それぞれの状況によって死別後の姓について決断する必要があります。このときに、「復氏届」で一度姓を戻してしまうと、再度亡くなった夫の姓に戻ることができなくなってしまいますので慎重に考えましょう。

 

復氏届で子供の姓の変更はできる?

「復氏届」で復氏(姓の変更)ができるのは、生存配偶者のみであり、その子供は変更できません。離婚のときと同じく、死別後3か月以内に役所へ申し出れば、生存配偶者とその子供の姓をもとの姓に戻すことは可能です。しかし3か月を過ぎて復氏届の手続きで姓をもとに戻す場合は、子供の姓までは変更することができません

 

この場合は家庭裁判所へ子供の姓を変更したい旨を申し出なければなりません。

 

子供の姓と母親の姓は同じにしたい場合が多いと思います。また、戸籍制度では名字が違うと同じ戸籍に入れないのでここも注意が必要です。復氏届で姓の変更ができるのは配偶者のみですので、この点に注意しましょう。

 

復氏届は相続問題や遺族年金には関係する?

復氏届 死別 手続き

配偶者と死別後、姓の問題だけでなく相続やもらえる手当、遺族年金なども気になるところです。復氏届にて姓をもとに戻すと相続や遺族年金ももらえなくなると不安になる方もいると思いますが、復氏届は相続や遺族年金には影響してこないのでご安心ください。

 

特に子供がまだ幼い場合など、今後の将来の為にも国からの援助、もらえる手当などについてもしっかり手続きをしていきましょう。